腐食・穴
錆がさらに進行して腐食してしまうと穴が開いてしまいます。一度錆びてしまうと鋼材はより鉄素地の露出面が大きくなるため加速度的に錆びは進行していきます。
穴が開いた部分は腐食前のフラット状態の鉄とは異なり雨の水はけが悪くなり、さらに腐食への悪循環が続きます。元々縞鋼板模様の床のパレットなどは水はけが良くないため雨水がたまりやすい状況にあります。
補強
溶接
長年の紫外線と雨により、さびて穴が開いてしまった場合は、新たな鋼材を加工したりして溶接補強をします。腐食部は鋼材が薄くなっている場所もあり溶接しても強度が保つことができなくならないように、資格者によるアーク溶接などの溶接技術も重要なポイントです。
大きな腐食の場合や特に車両の重さがかかりやすい梁部分は鉄板・アングル材などの「鉄鋼材」を用いて溶接補強します。
パテ・シール補修
腐食部の面積がお大きくなるほど溶接の接合部も広範囲になるため、微細な穴についてはシールや鉄部補修材のポリパテ等で埋めて処理することもあります。上段パレットから下段に溜まった雨水などの水滴がしたたり落ちて流れてしまうと、車にさび汁などで汚れてしまうことを避けるためです。